
在宅でストレスフリーで作業するブログ副業はサラリーマンにとって魅力的な選択です。
しかし、記事を書くだけで本当に稼げるのかと疑問を抱く人は少なくありません。
アフィリエイト報酬を得るには記事を書き貯める必要があり、はじめの無給期間に耐えきれずに離脱する人がいるのも事実です。
今回はアフィリエイトの基礎知識やブログの始め方、初心者でも高収入を得られるポイントを紹介します。
これからブログでお小遣いを稼ぎたいサラリーマンの方はぜひご覧ください。
アフィリエイトの基礎知識
いきなりブログを書き始める前に、アフィリエイトの収益モデルを把握する必要があります。
勤務先やクライアントからダイレクトに報酬が支払われる一般的な働き方よりも複雑な仕組みです。
端的に言うと、アフィリエイトは自分のブログで他人の商品を紹介することで広告収入を受け取ります。詳しい仕組みをチェックしましょう。
登場人物
アフィリエイトのビジネスモデルにおける登場人物は次の通りです。
- アフィエイター(ブロガー)
- 広告主
- ASP(アフィエイトサービスプロバイダー)
- ブログの読者
広告主とブロガーが直接契約を交わして商材の宣伝を受けるのではなく、ASPを介在します。
ASPは多数の企業の広告をとりまとめる仲介業者で、プロットフォームの提供や成果報酬の支払いを代行します。アフィリエイトで稼ぐなら、必ずASPに登録しなければいけません。
ブロガーは執筆した記事に広告主から承認を受けた広告を出稿し、ブログの読者が広告経由で商材の問い合わせをした時に報酬が発生します。
アフィリエイトの種類
アフィリエイト広告の種類と特徴は次の通りです。
概要 | 特徴 | |
成果報酬型 | 広告主が設定した条件を達成したブロガーに報酬が発生する | ・1件当たりの報酬相場が高い ・ブロガーが広告主に対して掲載したい広告を申請する |
クリック課金型 | 広告がクリックされた時に報酬が発生する | ・1件当たりの報酬相場は普通 ・ブロガー側で表示する広告を指定できない |
インプレッション課金型 | 広告が表示された時点で報酬が発生する | ・1件当たりの報酬相場は低め |
上記では3つの報酬形態を紹介していますが、狭義のアフィエイト報酬は一番上の成果報酬型です。
クリック課金型はASPの介在が要件ではなく、Googleアドセンスが代表的なサービスです。利用を希望するブロガーはGoogleに申請を出し、ブログの内容に応じて自動的に広告の種類が決まります。
クリック課金型やインプレッション課金型は報酬の発生条件が易しい分、基本的に高収入は期待できません。ブログで稼ぎたいなら少々難易度は高くても、成果報酬型の導入をおすすめします。
稼げる金額の目安
特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会の調査によると、月々の報酬相場は次の通りです。
金額 | 割合 |
収入はない | 26.8% |
1,000円未満 | 14.4% |
1,000円~5000円未満 | 8.3% |
5,000円~10,000円未満 | 4.5% |
10,000円~30,000円未満 | 9.2% |
30,000円~50,000円未満 | 4.0% |
50,000円~100,000円未満 | 6.6% |
100,000円~200,000円未満 | 5.9% |
200,000円~500,000円未満 | 5.6% |
500,000円~1,000,000円未満 | 4.1% |
1,000,000円~5,000,000円未満 | 5.6% |
500万円以上 | 4.9% |
特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2023」
収入がまったく発生しなかった割合が26.8%で最も高い数値を示した一方、500万円以上稼いだ割合が約5%に達しています。
100万円以上は10.5%、10万円以上が26.1%、10,000円以上が45.9%です。半数近くが1万円以上の収入を得ているのは見逃せません。
上位5%に入るのは難しそうでも、50%以内ならいけるかもしれないと感じるのではないでしょうか。
アフィリエイトの始め方
アフィリエイトを始めるに当たり、必要な物は記事を書くパソコンのみです。
スマホでも執筆は可能ですが、装飾や分析ツールとの連携などで不便なため、PCの用意をおすすめします。
準備が整ったら、以下を参考に具体的なステップを確認しましょう。
1.レンタルサーバーを契約する
ブログに限らず、Web上にサイトを保有する場合レンタルサーバーの契約が必要です。サーバーは住居を探す際の土地に該当し、アフィリエイトで稼ぐには不可欠な物です。
レンタルサーバーはサーバー会社が提供していて、月数百円〜数千円程度の維持コストが発生します。契約の際はWordpressというCMS(コンテンツマネジメントシステム)が備わったプランを選択しましょう。
2.ドメインを取得する
次に運用するブログのURLに当たるドメインの取得が必要です。サーバーが土地ならドメインは住所に相当し、インターネット上における存在場所を表します。
この時、サーバー会社が付与したURLではなく、自分で文字列を決められる独自ドメインの使用がおすすめです。
サイトのURLはオリジナルのほうが執筆した記事が検索エンジンで上位表示されやすくなるためです。ブログのテーマやジャンル、サイト名との関連性が明確な分かりやすいドメインが望ましいとされています。
3.ブログの方向性を決める
ブログの発信ジャンルや紹介する商材、ペルソナ(記事を読んでほしい読者像)を検討します。アフィリエイトで高収入を望む場合、記事の専門性が極めて重要です。
特定のテーマがない雑記ブログではなく、ジャンルを絞った特化型ブログの構築が望まれます。紹介する商材の良し悪しは報酬額に直結するため、不動産や金融をはじめ、高報酬の製品・サービスをピックアップすると良いでしょう。
4.記事を書いてみる
ASPの登録や広告主への申請を見据えて、一定の記事数が必要です。ブログとして体をなしていない場合、審査が下りずアフィリエイトを始められなくなるからです。
最低でも5〜10記事程度は準備した方が良いと言われます。この機会に執筆する行為自体に慣れておきましょう。
5.ASPに登録する
ASPに登録を済ませるとサービス内で取り扱う広告の確認や掲載申請が可能になります。
登録の仕方はASPごとに異なり、ブログの審査がなくメールアドレスのみでアカウントが持てるサービスもあります。報酬の振込先口座の登録が必要です。
5.広告を掲載する
ASPで掲載したい商材の広告を見つけて、利用申請を出します。「即時提携」と「審査あり」の2つの方法があり、前者では審査なしですぐ広告を出稿できます。
ブログ初心者でも高収入を得るためのポイント
アフィリエイトで月数万円の不労所得を形成できたら、暮らしのグレードはワンランクアップするでしょう。しかし副業ブログで稼ぐのは簡単とは言えません。
少なくとも何か月にもわたり、記事を書き続ける忍耐力が必要です。ブログ初心者が稼ぐために意識すべきポイントを紹介します。
執筆が苦痛にならないテーマを選ぶ
ブログの執筆ジャンルはアフィリエイトで稼げるかどうかを占う非常に重要な要素です。
商材の単価や稼ぎやすいジャンル、ニーズの大小など様々な要素の中でも、書き続けて苦痛を感じないかという視点が大切です。
好きなテーマならサクサク執筆できる上に、知識もあって深い情報を伝えられます。結果的に読者が喜ぶ質の高い記事を量産可能です。
商材の単価や稼げるジャンルを重視して興味のないテーマでブログを書き始めると、書く行為が辛くなり、挫折する危険が高くなります。
読みやすく分かりやすい記事を書く
読者の心を惹きつけて購買行動につなげるには読みやすさと分かりやすさが重要です。必ずしも小説家のような上手い言い回しは必要ではありません。
平坦でも多くの人に伝わる分かりやすい表現を中心に使いましょう。読みやすさを決める上で大切な要素が順番です。
結論→理由→具体例→もう一度結論という流れに沿ったPREP法を意識すると、自然と伝わる文章になります。
記事には自身の体験談を織り交ぜ、商品のスペックや競合と比較しての強みだけでなく、使用して得た感想を含めるようにしましょう。
Googleをはじめとする検索エンジンは記事のオリジナリティを評価する傾向にあるためです。
また読者は自分と同じ目線から発せられた情報を確認して、購入するか決める材料を得たいと考えています。ユーザーのニーズに即した記事を書くためにも体験談の掲載は有効です。
収益化を意識した構造にする
関連性がある記事同士ブログ内でリンクを張りめぐらせることで、ブログ単位で評価を上げる意識を持ちましょう。
具体的な方法は特定のトピックをまとめたピラーコンテンツと、その配下に個別記事となるクラスターコンテンツを作成して、一つのグループとして扱うやり方です。
例えばピラーコンテンツで「おすすめの〇〇15選」の記事を書き、クラスターコンテンツで各商材の解説記事を設けると好ましいとされています。
ブログを書く行為を「仕組み化」する
アフィリエイトで稼ぐには基本的に数十もの記事を公開しないといけません。これだけの数を用意するにはかなりの時間を要します。
作業量も膨大に及ぶため、ストレスなく執筆を続けられる仕組みを用意しておくべきです。「就寝前の30分は毎日執筆にあてる」「通勤時間で記事の構成を考える」というようにマイルールを決め、執筆を習慣として落とし込むことが効果的です。
まとめ
アフィリエイトはストレスが少ないうえ、月数万円の不労所得が狙える魅力的な副業です。
課題は収益が出るまでの期間を乗り越えられるかどうかです。
テーマの選定や記事のクオリティ、忍耐力などにかかってきます。無理は禁物ですが、継続的に取り組んで成果が出る状態を目指しましょう。