主婦や副業初心者の中には株取引でお小遣いを稼ぎたいと考える方もいるでしょう。
株式投資は銘柄選びさえ間違えなければ、時間をかけず利益を得られるのが大きな魅力です。
一方で元本割れで損をする可能性があることや、短期的には稼ぎにくいことに注意が必要です。
この記事では、副業で株式投資を始める際に必要な基礎知識や注意点、株以外のネットで稼げる副業を紹介します。
すき間時間でお金を増やしたいけど何を選べば良いか分からないとお悩みの方は、ぜひご一読ください。
【はじめに】株は正確には副業に該当しない
株取引は資産運用の一種となり、一般的に副業の括りには属さないと考えられています。
本業以外に別の仕事に従事して、終業後の空き時間や休日に労働力を提供する働き方とは異なるためです。
したがって副業禁止の公務員や就業規則で副業を認めない会社に勤務する会社員が、株式投資をしても法律や服務規律には違反しません。
新たに別の職場で派遣社員やアルバイトに採用されなくても、個人の意思で始められるのは大きな魅力です。
とはいえ何の制約もなく、完全に自由に開始できるわけではありません。
社内規定で株の禁止を明言する会社もあるため、上長に了承を得る必要はないにしても勤務先の取り扱いは必ず事前に確認してください。
副業で株を始める際の基礎知識
副業で投資を始める方法は株式投資に限った話ではありません。特徴を知り、本当に株を選択した方が良いか見極めましょう。
株式投資のメリットや仕組み、その他の手法を紹介します。
副業で株を始めるメリット
株を副業に選ぶメリットは、時間がかけずに利益を得られる可能性がある点です。口座の開設や銘柄選び、売買はスマホやPCからできるため、時間や場所に縛られません。
購入した株が値上がりしたタイミングで売却すれば購入金額と売却金額の差益を得られます。インターネットで副業する方法は多々ありますが、労働力を提供して対価を得る手法が主流です。
時給型にしろ成果報酬型にしろ時間を投じてクライアントが求めるものを提供する必要があります。一方の株式投資は購入後労働力を提供しなくても、ほったらかしで稼ぐことが可能です。
本業が忙しい方や、家事や育児で時間が取れない方は時間を拘束されずに済む点は魅力的と言えるのではないでしょうか。
株式投資で稼ぐ仕組み
株で稼ぐと言っても、得られる利益は次の3種類に分かれます。
- キャピタルゲイン（売却益）
- インカムゲイン（配当益）
- 株主優待
株で収入を上げようと考える場合、上記のうち何を狙うのか明確にすることが重要です。なぜなら利益の出し方ごとに特徴が異なり、投資戦略や銘柄の選び方が変わるためです。
キャピタルゲインは購入価格と売却価格の差益を狙う手法で、株取引の一般的な手法だと言えるでしょう。安い時に買い、高くなったら売るサイクルの繰り返しで利益を増やします。
ただし利益を出す確率を上げたい場合、正確な値動きを予測するためのチャート分析や株式投資の知識が必要です。
インカムゲインはいわゆる配当金を表し、株式を購入した会社が利益の一部を還元します。
株主優待は株主に対する感謝の意を示すために送られる製品・サービスやギフト券などの贈り物です。
具体的な配当金の金額や株主優待の種類は会社ごとに異なるため、投資先の将来性や成長性だけでなく、投資先の徹底したリサーチが必要です。
副業で株を始める際の注意点
副業で株を始める際は一定のリスクがあると事前に認識しておくことが大切です。
投資した金額以上のリターンを得られるとは限らず、損失が発生する場合も少なくありません。
株式投資の場合、一定の収入額を超えると確定申告の手間が生じることにも注意が必要です。
元本割れのリスクがあると知る
株式市場の影響を受けて常に値が動く株の性質上、元本割れからは逃れられません。
チャート分析や株投資の知識を身に付けて値下がりの可能性が低い銘柄を選ぶことでリスクを下げることはできても、完全にはゼロにできません。
熟練の投資家やプロのファンドマネージャーでも損失に悩まされるケースはあるため、仕方がないことです。元本割れによる損失リスクに備えるには分散投資が効果的な戦略です。
複数の株を同時にもてば、ある銘柄が値下がりしても、別の値上がりした株と合算すれば損失を帳消しにできます。
長期的な視点をもつ
株式投資で大切な考え方が「短期的な利益を狙わず長期的に利益を得ると考える」です。
時間や日単位の短い取引を繰り返してキャピタルゲインを狙うデイトレードでもない限り、株式投資で短期間に利益を得るのは難しいと言わざるを得ません。
数ヵ月～数年にわたり継続して同じ銘柄に投資を続ければ、短期的な値下がりによる影響を和らげ、利益を得られる可能性が高くなります。
すぐ資金が必要な差し迫った状況にある場合、投資以外の給与を得られる副業を選ぶのが賢い方法です。
年間収入が20万円を超えたら確定申告が必要
副業による年間収入が20万円を超えた場合、会社員でも確定申告が必要になります。
株式投資による収入にも該当し、キャピタルゲインとインカムゲインには原則20.315％の所得税が徴収されます。つまり投資で稼いだ人は基本的に税金の申告が必要です。
会社員は勤務先が税金関連の手続きを代行します。年末調整の際に総務に必要な書類を提出すれば、自身で何もせずとも問題ありませんでした。
株で利益を得た場合、申告の必要が生じるため、記帳や申告書の作成で大変な思いをするでしょう。
株以外におすすめする副業3選
知識が必要で利益を得るまでに時間がかかる株は副業初心者にはハードルが高い手法です。最後に、知識やスキルがなくてもインターネットで稼げる副業の種類を紹介します。
フリマアプリ
フリマアプリで自宅から出た不用品や仕入れた商品を売る物販で稼ぐのが一つの方法です。
商品の説明文や写真を自分で用意する必要があるとはいえ、掲載後は買い手が見つかるのを待つだけで良いため、商品があれば時間をかけずにお金を増やせます。
モニター
動画編集やWebデザイン、プログラミングなどのスクールのモニターに参加する方法です。
1時間程度のセミナーを受講して感想やフィードバックのコメントを出すだけで対価を得られます。
モニターは稼げる上に知識やスキルの習得を目指せて一石二鳥です。クラウドソーシングに登録して、興味がある分野の案件がないか探してみると良いでしょう。
ライティング
商品のレビューや口コミ、記事の執筆などで稼ぐ方法です。自社の製品の感想を求めたり、特定の知識や経験を持つ人に文章を書いてほしいと望む企業は少なくありません。
文章力に自信がなくても条件に当てはまれば、ライティングが初めての方や主婦でも十分受注できます。
まずはクラウドソーシングに登録して、今までの経験を活かせる仕事はないかチェックすると良いでしょう。
まとめ
副業の株取引は知識が必要で時間がかかる上に、税金の申告も伴うため、難易度が高い方法です。
初心者の方は背伸びせず、ハードルが低く始めやすい物販やモニター、ライティングに取り組むのがおすすめです。
今すぐお金が欲しいのか、時間をかけてでも大きく稼ぎたいのか、自身の置かれた状況を考慮して後悔しない選択をしてください。
