近年、副業や投資で高収入を目指す方が増えています。特に株式投資やFX(外国為替証拠金取引)は、自宅で始められる人気の選択肢です。
しかし、「副業禁止の会社でも大丈夫なのか」「本当に稼げるのか」「株式投資とFXの違いは何か」など、疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、FXと株式投資の違いや特徴、おすすめな人を詳しく解説します。これから副業や投資を始めようと考えている方はぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
副業禁止でも株式投資やFXなら稼げる
会社の中には副業を禁止しているところもあり、「本業以外で稼ぎたいが、副業やバイトができない」と悩んでいる方もいるでしょう。
しかし、副業禁止の場合での株式投資やFXであれば問題なく副収入を得られる可能性があります。株式投資やFXは一般的に個人の資産運用の一環として扱われ、副業とは見なされないためです。
会社の就業規則によって株式投資やFXが禁止されていなければ、問題なく稼ぐことができるでしょう。
ただし、本業の業務に支障をきたすような過度の取引は問題となる可能性があるため無理のない範囲で行うことが大切です。
利益が一定額を超えたら確定申告が必要
株式投資やFXは副業にはあたらないとされているものの、1年間の利益が20万円を超えた場合は確定申告をしなければいけないため注意しましょう。
確定申告には申告書・申告書第三表・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書・所得税の確定申告書付表といった書類の記入・作成が必要です。
確定申告書の提出期間は原則、毎年2月16日~3月15日までの1ヶ月間と決まっているため余裕を持って書類を用意しましょう。
株式投資やFXは高収入を目指せる?
「億り人」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。億り人とは、株式投資やFX、暗号資産等に投資し、1億円を超える資産を築いた人のことをいいます。
つまり、株式投資やFXはやり方次第で高収入を目指すことができる方法です。
しかし、成功するには知識や市場の動向を分析する能力、戦略、そして資金管理が不可欠です。初心者が短期間で大きな利益を上げることは極めて難しく、無理な取引を行えば大きな損失を抱えてしまうリスクがあります。
まずは少額の取引から始めて経験を積み重ね、自分に合った投資スタイルを見つけましょう。その上で長期目線での運用を心掛け、コツコツと利益を積み上げていくことが大切です。
投資は預金のように元本保証がないため、損失を被る可能性も常にあることを忘れないようにしましょう。
株式投資とFXの違いって?
同じ資産運用でも、株式投資とFXではいくつもの違いがあります。
- 投資対象
- 取引できる時間
- 取引の必要資金
- レバレッジ
- 主な変動要因
ここからは、株式投資とFXについて、上記の点を詳しく解説していきます。両者の違いを知り、自分に合った方法を選択しましょう。
投資対象
株式投資とFXでは、投資の対象が異なります。
株式投資は企業が発行する株式を売買し、FXは各国が発行している外国通貨(ドル・ユーロなど)を取引します。
そのため株式投資では企業の成長性や収益性を重視しますが、FXでは為替レートの変動を見極めることが重要です。
取引できる時間
株式市場は原則として平日の9時から15時までしか取引できません。
一方、FX市場は常に世界のどこかの市場が開いているため、平日はほぼ24時間取引可能です。
平日は本業で忙しい人の場合は、自由度の高い取引ができるFXを選ぶといいでしょう。
取引の必要資金
一般的に、株式投資の方がFXよりも多くの初期資金が必要です。例えば1株50万円の株式に投資したい場合、50万円を用意しなければなりません。
しかしFXでは、レバレッジを活用することで少額から取引を始められます。 通常のFX会社の場合、数千円〜数万円程度で取引を開始できることが多いようです。
レバレッジ
レバレッジとは、少額の資金で大きな取引を行う仕組みのことです。
株式投資は基本的に現物投資となり、信用取引を除いてレバレッジをかけることはしません。これに対してFXは証拠金取引となり、最大25倍と高いレバレッジをかけられることが大きな特徴です。
例えば25倍のレバレッジを使えば、1万円の資金で25万円分もの取引が可能になります。
レバレッジは少ない資金でその何倍もの金額の取引が可能になるメリットがある一方、高レバレッジでの取引は大きな損失につながる可能性があるため注意が必要です。
主な変動要因
値動きには必ず要因が存在しますが、株式とFXでは主な変動要因にも違いがあります。それぞれの、主な変動要因は以下の通りです。
- 株式投資……投資先の企業の業績、景気、政治経済動向
- FX……取引する通貨の国の金融政策、経済状況(ファンダメンタルズ)
この他、FXは重大事件や大規模災害なども大きな影響を受けます。
政治経済動向は日々変動するため、株式投資とFXのどちらを選ぶ場合も継続的な学習が欠かせないことを覚えておきましょう。
もともと世界の政治や経済に興味がある人、詳しい人であれば取り組みやすいかもしれません。
株式投資とFXどっちがおすすめ?
株式投資とFX、どちらを選ぶべきかは個人の目標や性格によって異なります。これまで初回した両者の違いも踏まえつつ、自分に合った方法を選んでみましょう。
株式投資がおすすめな人
株式投資がおすすめな人は以下の通りです。
- 平日日中に取引時間を作れる人
- 中長期的な資産形成を目指す人
- 特定の企業や業界に詳しい・興味がある人
- 企業分析や財務諸表の読み解きに興味がある人
- 多くの投資対象から自分に合った企業を探したい人
株式投資には複利効果(運用益を元本にプラスして再投資することで利益が増幅する効果)と呼ばれる効果があり、中長期間保有しておくのが一般的です。そのため、長い目で見て資金を貯めたい人におすすめです。
FXがおすすめな人
FXは、以下のような人におすすめです。
- 短期間で稼ぎたい人
- 少ない資金から取引を始めたい人
- 平日は忙しく時間が取れない人
- 海外の情報に詳しい人
- プレッシャーに負けず冷静さを保てる人
FXは短期的な値動きを利用して利益を得たい人や、少額から始めたい人に適しています。
また、株式投資は証券取引所が開いている平日の9時から15時までしか取引することができませんが、FXは平日はほぼ24時間取引可能なため、仕事の合間や夜間など自分の都合に合わせて取引できる点も魅力です。
平日は仕事で忙しいサラリーマンの方、家事や子育てに追われる主婦の方も、FXであれば自分のペースで高収入を目指しやすいでしょう。
まとめ
株式投資とFXは稼げるのかどうかや、それぞれの違いについて詳しく解説しました。
株式投資とFXは投資であるため副業禁止の環境でも取り組むことができ、高収入を目指せる可能性がある投資方法です。
両者には投資対象、取引時間、必要資金、値動きの変動要因などさまざまな違いがあるため、自分に合った方法を選びましょう。
また、株式投資とFXのどちらも簡単に高額を稼げるわけではなく、大きな損失を抱えるリスクも存在します。投資を始める前には、自分の目的やリスク許容度を明確にし、それぞれ方法の特徴をよく理解するようにしましょう。
ぜひここまで紹介した内容を参考に、株式投資やFXにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。