本業以外の収入源が欲しい方の中には、就業規則でバイトが禁止されている人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、副業とみなされない資産運用にあたるFXです。
この記事では本業がバイト禁止でもFXができる理由や、始める際の注意点、流れなどを紹介します。収入源を増やしたい人はぜひ参考にしてください。
本業がバイト禁止でもFXができる理由
バイトとは、収入を得るために行う仕事を指します。
また副業も本業とは別の収入源を得るために行う仕事のことです。
FXは本業とは別の収入を得る行為ではありますが、仕事は行いません。
そして、そもそもFXは株式投資などと同様に資産運用の1つとされています。
そのため、本業がバイト(副業)禁止でも資産運用の1つであるFXを行っても問題ありません。
副業でFXを始める際の注意点
それでは、副業でFXを始める際の注意点を3つ紹介します。
副業でFXを始めたい人はよい面だけではなく注意点も必ず知っておきましょう。
業種によってはFX取引が禁止されている
FXは資産運用の1つであるため、本業でバイトや副業が禁止でも収入源を増やせる方法です。
しかし、銀行や保険会社などの金融商品取引業者はFX取引をしてはいけないと「金融商品取引業等に関する内閣府令」の第117条第12号で定められています。
これを破ると金融庁から企業に業務改善措置を命じたり、悪質であれば業務停止命令が出されたりする可能性があります。
金融商品取引業者では業務規約にFX禁止と記載している場合が多いでため、FX取引がばれた時点で懲戒解雇になる可能性があります。
年間20万円以上の利益が出たら確定申告が必要
FXを含む本業以外で年間20万円以上の利益が出た場合は確定申告が必要です。
確定申告をする場合、FXでの利益は雑所得に区分され、税率は利益から必要経費を差し引いた額に対して一律20.315%かかります。
ただ、FXをしていても利益がなく損失が出た場合や、必要経費を差し引いた年間利益が20万円以下であれば確定申告は不要です。
しかし、確定申告が必要であっても税務署などは教えてくれません。
自分で計算し、年間利益が20万円を超えているかを計算する必要があります。
もし、確定申告が必要にもかかわらず確定申告をしなかった場合、もともと支払う必要のある税金にプラスで無申告加算税や重加算税などのペナルティを課されます。
日々の収支は細かくチェックして確定申告が必要かしっかりと見極めましょう。
仕事中にレートが急変動しても対応ができない
副業でFXをしている場合、本業中にレートが急変動し損をしても対応できない可能性が高いです。
また、レートを気にするあまり本業がおろそかになってしまっては本末転倒です。
米ドルなどメジャーな通貨は比較的安定しているといわれていますが、急変動する可能性も十分にあります。
もしもの急変動に備え、一定以上の損失が発生した場合に強制的に決済を行うロスカットレベルを上げたり、AI自動取引を利用したり工夫しておくのがおすすめです。
副業でFXを始める流れ
それでは、実際に副業としてFXを始める流れについて紹介します。
ぜひこちらを参考にFXを始めてみましょう。
業務規約などでFXが禁止されていないか確認する
まずは、業務規約などでFXが禁止されていないか確認しましょう。
FXは正確には副業ではありませんが、業務規約でFX禁止やFXを含む副業禁止などの記載があった場合、FXをすると業務規約違反となります。
業務規約違反の罰則は、企業によってことなりますが最悪の場合は懲戒解雇になる可能性もあります。
業務規約は必ず確認し、FXについての文言がないかの確認は忘れないようにしましょう。
FX業者を選ぶ
FX取引を始める前には、FX業者を選ぶ必要があります。
FX業者によって、最低限必要な資金や取引コストなどが異なります。
FX業者を選ぶ際には、以下の点をチェックしておきましょう。
- 最低限必要な資金はいくらか
- 取引コストはいくらか
- 取引を行う通貨
- 取引ツールの充実さと使いやすさ
- 初心者向けコンテンツの豊富さ など
ツールや取引画面などは、自分が見やすいか、使いやすいかも重要です。
実際に使用している人の口コミなども参考にしながら慎重に選んでいきましょう。
口座を開設する
取引を行うFX業者が決まれば、口座を開設します。
多くのFX業者では、無料で口座開設が可能です。
業者によって、口座を開設するための手順は多少異なりますが、大まかな流れは以下のとおりです。
- 申し込みフォームから必要事項を入力
- 本人確認書類の送付
- 審査
- 口座開設完了
本人確認書類は、マイナンバーカードなどの必要書類を用意し、多くの場合はスマホ送付か郵送かが選べます。
申し込みフォームへの入力事項と本人確認書類などを元に審査が行われ、審査が完了するとメールや簡易書留郵便で口座開設完了の旨を伝える連絡が来ます。
そこには口座へのログインIDやパスワードが記載されているため、こちらでログインが可能です。
ログインIDやパスワードを忘れないようにメールや簡易書留郵便は大切に保管しておきましょう。
取引を行う通貨ペアを決める
実際にFX取引を始める際には取引を行う通貨ペアを決める必要があります。
FX業者によって取り扱っている通貨は異なり、通貨ペアは数十種類程あることが多いです。
選べる通貨ペアが多ければ、何を選べばよいか分からないかもしれません。
FX初心者であれば、取引数が多かったりスプレッド(買う時と売る時の価格差)が狭かったりするものを選ぶのがおすすめです。
特にFX初心者におすすめな通貨ペアは米国ドル/円です。
海外通貨のなかでも米国ドル/円の通貨ペアは日本人にも馴染みがあり、取引量も多いため比較的値動きも安定する傾向にあります。
また日本のニュースでも、アメリカのニュースが取り上げられることも多いため関連情報を収集しやすい点も米国ドル/円を選ぶメリットでしょう。
取引開始
取引を行う通貨ペアが決まれば、いよいよ取引開始です。
FXにはさまざまな新規注文方法がありますが、FX初心者に覚えておいてほしいのは以下3つの注文方法です。
注文方法 | 詳細 | メリット | デメリット |
成行注文 | 現在のレートで発注する | すぐに注文が成立する | 注文発注時と確約時でレートにズレが出ることがある |
指値注文 | 有利なレートを指定して発注する | 指定レートになると自動で発注が可能 | 注文が成立しない場合がある |
ストップ注文 | 不利なレートで発注する | 自動で損切ができる | 注文が成立しない場合がある |
注文(買い)したあとは決済(売り)を行って損益を確定させます。
基本はこの繰り返しであり、注文と決済でうまく利益をだすことを目指しますが、時には損失が少ないうちに確定させる損切も重要です。
まとめ
FXはバイトが禁止されている場合でも副業として取り組むことができます。
FXを副業として行う際には業務規約にFX禁止などと記載されていないかを確認したうえで進めて行きましょう。
FXを始める基本的な流れは、FX業者を選ぶ・口座を開設する・通貨ペアを決める・取引開始です。
通貨ぺアは取引数が多く、レートが比較的安定している米国ドル/円がおすすめです。
注文方法も今回紹介した3つ以外もあるため、FXに慣れてきたら挑戦してもよいかもしれません。
また、FXで年間利益が20万円を超えた場合は確定申告も忘れないように行いましょう。