「不労所得を得られる副業をしたい」「株で利益を出せればアルバイトをしなくて良いのに」と悩む人はいるでしょう。
株取引は本業に支障を来たさず、楽に稼ぎたいと考えるサラリーマンにとって有力な選択肢です。株の売却益を出せれば、時給制のバイトや業務委託の副業で働かなくても労せず収入を増やせます。
この記事では副業で株式投資をおすすめする理由やNG行為、始め方を紹介します。最後まで読めば副業投資を始める決心がつき、その稼ぎ方まで分かるためぜひご一読ください。
サラリーマンの副業投資に株をおすすめする理由
元本割れで損をする可能性もある副業投資。興味があってもリスクが怖くて開始できないとおじけづくケースも珍しくありません。
しかし、副業投資にはデメリットを補ってあまりある程の魅力があります。サラリーマンが副業で株を始めると良い理由を紹介します。
不労所得が狙えて時間がなくても稼ぎやすい
チャートの値動きを利用して売買差益を狙う株取引は他の副業とは異なり、労働力を提供する必要がありません。本業で忙しいサラリーマンでも負担なく稼げる方法です。
継続して利益を出すには株やチャート分析の知識が必要ですが、作業量・労働量が少なく時間のない人に適しています。
「源泉徴収ありの特定口座」で確定申告が不要になる
口座の開設時に「源泉徴収ありの特定口座」を選択すると、税金の徴収を証券会社に任せられます。
特定口座とは主に上場株式の取引による譲渡損益を管理できる口座で、申告分離課税(他の所得と分離して税金を徴収する方法)の対象です。
株の取引で「源泉徴収ありの特定口座」を選択すると申告の手間を省ける上に、増加した住民税を理由に会社から副業を疑われるリスクがなくなります。
給与や他の副業収入と別途税金を算定するため、勤務先が把握した所得と税金の間に思わぬ差異が発生しないからです。
インカムゲインを獲得できる
株取引では売却損益(キャピタルゲイン)以外にも、配当金による収益(インカムゲイン)の獲得が可能です。
自社株式の保有者に長期保有を促す目的で利益の一部を還元する企業は少なくありません。インカムゲインの特徴は、毎月数百円の分配金のように確実な利益を得られることです。
リターンは微々たる金額ながらも、保有期間中は何をせずとも配当金を受け取れます。元本割れのリスクもある株取引ではこの上ないメリットです。
サラリーマンが副業投資に挑む場合、キャピタルゲインを狙いつつインカムゲインで固定的な利益を確保するのが賢い方法です。
相場を常に確認して忙しなく売買のタイミングを見定めなくても良くなり、副業に割く時間が限られるサラリーマンでも気兼ねなく取引できます。
少額でできる手法もある
基本的に株取引の最小単位は100株で、株価100円の企業でも1万円の元手がないと始められませんでした。
しかし近年はミニ株と呼ばれる、単元未満の株でも1株から株を購入できる方法が登場しています。数百円程度の投資額でも株式投資にチャレンジできる容易さは、通常の株取引とは異なる特徴です。
元手が減る分得られるリターンは少なくなりますが、お試しでリスクを抑えて株を始めたいと望む人には検討する価値があります。
株が初めての人にとって、ミニ株への投資は投資に慣れる意味で効果的な方法です。実際に取引をこなす過程を通じて座学で得た知識を自分の中に落とし込めます。
リターンが少ないと始める意味がないと決めつけず、株やチャート分析の能力の向上を目指して少額からチャレンジするのも有効です。
サラリーマンの副業投資でやってはいけないこと
株取引には必ず売却益を得られる絶対的な勝ち筋はありません。知識や経験を身に付けて読み通りの動きを出せる確率を高める戦略をとるのが基本的な戦略です。
初心者のうちは値動きが激しく、利益の金額が読みにくい手法を避けることも重要です。サラリーマンの副業投資でやってはいけないNG行為とその理由を解説します。
デイトレードに手を出す
サラリーマンの副業投資では、1日に何度も取引を繰り返すデイトレードは避けた方が良いでしょう。チャートの変化を追う時間を確保できず、本業に支障を来たす可能性が大きいためです。
また投資初心者は判断の拠り所がなく、何を基準に売買のタイミングを決めれば良いか分からず、挫折する場合があります。
その日のうちに稼げる、ポジションを翌日に持ち越さない等特有の事象もありますが、チャートを追う時間を確保できるからこそのメリットです。
常に株価の変動に気を配る精神的な負担は計り知れず、本業の傍らでデイトレードで利益を出すのは至難の業です。
サラリーマンの副業投資では一定のタイミングでコツコツと買い増し、長い目で収益を得る安全かつ堅実な方法をおすすめします。
成行注文は避ける
株式の注文方法は売買時に価格を指定する指値注文と、価格を指定できない成行注文に分かれます。言い換えれば購入価格や売買価格を自分でコントロールできるかの違いです。
意図しない金額を負担する可能性もある成行注文は避けた方が賢明です。特に四六時中チャートの値動きをチェックできないサラリーマンの場合、取引の金額が分からないとストレスが大きくなります。
指値注文は自分で取引額を決められる反面、成行注文より注文から約定まで時間がかかる手法です。
何度も取引を行いたい局面には不向きですが、前述の通りそもそも短期的な売買はサラリーマンには向いていません。指値注文でリスクを抑えて稼ぐという選択が地味ながらも堅実に稼げる手法です。
【初心者向け】株式投資の始め方5ステップ
株式投資のメリットや稼ぎ方を把握したら、早速取引を開始しましょう。
いち早く上達して上手に稼げるようになるには実践あるのみです。株を始めるために何が必要か、ステップバイステップで解説します。
STEP1.目標額やリスク許容度を決める
まずは副業投資で稼ぐ金額やリスク許容度(損失の発生時にどの程度の金額なら受け入れられるか表す基準)を決めましょう。
金額は月3万や5万など希望額を設定すれば良いですが、最初から大金を目指すのは現実的ではありません。
リスク許容度は損失が発生した時の気持ちの余裕とも言い換えられ、年収や資産額、家族構成、年齢、性格など様々な事象を考慮して決定します。
目標額やリスク許容度は個人差が強く出るため、色々な事情を鑑みて無理のない基準を設定することが大切です。
STEP2.取引用の口座を開設する
証券会社に連絡をとり、証券取引用の口座を設けましょう。確定申告の負担から逃れたい人は前述の通り「源泉徴収ありの特別口座」がおすすめです。
証券会社で作ることができる口座には、株取引で生じた年間の損益計算を自分で行う一般口座の選択も可能です。
STEP3.銘柄を選択する
銘柄選びの際、初心者のうちは日頃使っていて馴染み深い企業の株、または少額で購入できる種類の株を中心に探すことをおすすめします。
株式投資で利益を上げる仕組みは安く購入して、高く売却することです。割安の株を買って将来値上がりした際に高値で売れるのがベストです。
日頃からアンテナを張り巡らせ、国際情勢やビジネスの最新ニュースをチェックして将来的に価値が上がる株を見極めましょう。
投資の判断には本来、複数の投資指標をチェックして値動きを予測する、高度で専門的な技術が求められます。
最初は好きな銘柄で決め、継続して資金を投下する傍ら、チャートの分析手法や投資の勉強をすると一石二鳥です。
STEP4.株式を購入する
気になる株を見つけたら指値注文で早速購入してみましょう。売買の成立(約定)から3営業日に売買代金の受け渡しが行われます。
株価×購入数量の他、売買委託手数料の負担が発生するため注意してください。証券会社によっては口座の管理料を支払う必要があります。
売買の成立時には証券会社から取引(売買)報告書の送付を受けます。数量や金額に間違いがないか必ず確認しましょう。
STEP5.売却して利益を確定する
頃合いを見計らって、購入した株式を売却に出して利益を確定させましょう。価値が伸びても実際に換金しなければ含み益の状態で手元に利益が残りません。
先延ばしにする内に株価が反転して、含み損の状態に転換する可能性もあり得ます。売却して利益を確定させる際には税金面の負担も考慮する必要があります。
利益が未確定の含み益の状態では課税されません。サラリーマンの副業で年間20万円以上の利益が発生すれば、確定申告の手間も生じます。
これらの事情を考慮して売却のタイミングを見極めることが副業投資の成功の秘訣です。
まとめ
副業の株取引は本業があるサラリーマンでも労働量を増やさず楽に稼げる方法です。
証券口座を「源泉徴収ありの特別口座」にすれば確定申告からも解放され、ほぼ時間をかけずして賢く稼げます。
ただし投資で安定して稼ぐには株やチャートの知識が必須です。小さく始めて実践を通して力を伸ばしていけば、多少時間はかかっても、将来的に大きなリターンが得られます。