初心者におすすめのお小遣い稼ぎとしてFXや株を検討している人もいるでしょう。
どちらも資産運用の1つであり、損失がでる可能性はありますが労働を伴わず利益を得られる手段です。
資産運用の1つであるため、会社が副業を禁止している場合でも取り組めるお小遣い稼ぎとしても知られています。
ただ、FXと株の違いについて知っている人は少ないかもしれません。
この記事では、FXと株の違いやそれぞれの向いている人の特徴について解説します。
FXと株の違いを知りたい人、FXか株を始めたいと思っている人はぜひ最後までご覧ください。
FXと株の違い
まずは、FXと株の違いについて8つの項目から解説します。
おもな違いは以下のとおりです。
FX | 株 | |
投資対象 | 国が発行する通貨 | 企業が発行する株式 |
利益の出し方 | 売買差益 スワップポイント | 売買差益 配当金 |
値動きの大きさ(1日) | 約0.5~1.8% | 約1~3.6% |
取引可能な時間 | 平日24時間 | 平日9~15時 |
設定可能なレバレッジ | 国内:最大25倍 海外:数百倍 | 最大約3.3倍 |
必要な手数料 | 安め | 高め |
価格の変動要因 | 国の金融政策 経済状況 など | 新規事業開始 業務提携や合併 など |
必要となる知識 | 世界情勢 為替 通貨 など | 財務 会計 など |
それでは、それぞれの違いについてより詳しく解説していきます。
投資対象
FXと株のまず大きな違いが投資対象です。
FXは日本円や米国ドルなど各国が発行している通貨で、株は企業が発行している株式です。
FXは約30通貨に対して、株式は約数万社以上と選択肢としては株式の方が多いですが、初心者は選択肢の少ないFXの方が選びやすいかもしれません。
利益の出し方
FXは売買差益・スワップポイント、株は売買差益・配当金でそれぞれ利益を出します。
共通しているのが売買差益で、安いときに買って高くなってから売る差額が利益です。
FXのスワップポイントとは、通貨ペアの金利差によって毎日生まれる損益であり、具体的な金額はFX会社によって異なります。
金利が低い国の通貨を売って金利の高い国の通貨を買ったうえで、通貨ペアのポジションをニューヨーククローズ(5時50分〜6時50分)まで持ち越すと発生します。
ただ、金利が高い国の通貨を売って金利の低い通貨を買うと逆にスワップポイントの支払いが発生するため注意が必要です。
株の配当金とは、1年に1〜2回株主に配布される現金配当を指します。
配当金の金額は持ち株数と会社の利益状況によって有無や増減が決まります。
会社によっては、利益があっても配当金がない場合もあるため、購入株を選ぶ際の参考にしてください。
値動きの大きさ
それぞれの1日あたりの値動きの大きさはFXは0.5〜1.8%程度、株は1〜3.6%程度です。
FXは値上げ幅に制限がないため無限に動きますが、株は値上げ幅に上限があり最大は3100%となっています。
値動きが大きい程、利益も大きくなりますが損失も大きくなります。
株の方が値動き幅が大きいため得られる利益も大きくなる可能性がありますが、FXの方が値動きが小さいため損失が小さく抑えられるでしょう。
取引可能な時間
取引可能な時間はFXは平日24時間いつでも可能で、株は平日9〜15時(11時半〜12時半は昼休み)までとなっています。
日中は会社員として働いている人にはFX、日中に取引がしたい主婦には株はおすすめです。
通常取引が行われている東京証券取引所などの取引所とは別のPTS(私設取引所)を利用すれば、株も夜間取引が可能です。
ただ、指値注文ができなかったり約定しづらかったりする面もあります。
設定可能なレバレッジ
レバレッジとは、投資資金よりも大きな金額で取引ができる仕組みです。
レバレッジをかけられる倍率は国内FXで最大25倍、海外FXで数百倍、株は最大約3.3倍です。
株のレバレッジは現金で株を購入する現物取引の場合は1倍、補償金を預ける信用取引をした場合に最大3.3倍のレバレッジをかけることができます。
レバレッジをかければ投資資金額が少なくても大きな金額での取引が可能ですが、そのぶん損失が大きくなる可能性もあるため注意しましょう。
必要な手数料
手数料はFX、株共にFX会社や証券会社によって異なりますが、基本的には無料です。
FXは基本的に手数料は無料ですが、売買時にはスプレッドと呼ばれる価格差があり、この差が実質の手数料です。
株の場合、ネット証券では無料の場合が多く、50〜1,000円程度の手数料がかかったり1取引や1日あたりの金額によって変動したりすることがあります。
価格の変動要因
FXや株でうまく利益をだすためには、価格変動の要因を見逃さないようにする必要があります。
FXの価格は国の金融政策や経済状況などで変動し、株の価格は新規事業開始や業務提携・合併などの企業業績で変動する場合が多いです。
しかし、株を発行している企業がグローバル展開している場合、国の経済状況が株価へ影響を及ぼすこともあります。
FXも株も幅広くさまざまな情報を取得するとよいでしょう。
必要となる知識
FXは通貨、株は株は企業が発行している株式と取り扱う商品などが異なるため必要な知識が異なります。
FXの場合は世界経済や為替に関する知識、株の場合は市場や企業に関する知識です。
FXであれば特に、どういった政策で影響があるのかといった知識が必要です。
それだけではなく、原油などの資源価値もFXに影響するため情報収集しておきましょう。
株であれば為替や商品価格など価格を受けやすい銘柄であればそれらの動向や経営に関する知識が必要です。
それぞれ、十分な知識を持っていると損失が出る予兆を見抜けるようになり低リスクでの取引ができるようになるでしょう。
FXと株の向いている人の特徴
FXと株は利益の出し方や取引可能な時間など違いがあるからこそ、向いている人の特徴が異なります。
ここでは、それぞれの向いている人の特徴を解説します。
FXに向いている人の特徴
FXに向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 少ない資金で利益をだしたい
- 短期的に利益を出したい
- 早朝や夜など日中以外に取引がしたい
FXの最大の特徴は平日24時間取引が可能な点と最大25倍のレバレッジです。
日中の取引が難しい会社員の副業としては株よりもFXの方がおすすめです。
また、多くの投資資金が用意できない場合でも、最大25倍のレバレッジがかけられるため、短期間にお金を増やしたい人にも向いています。
株に向いている人の特徴
株に向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 日中の取引ができる
- 中長期的な投資をしたい
- 世の中の動向分析が得意・好き
株には複利効果と呼ばれるものがあり、元金から発生した利益をそのまま投資に回し、雪だるま式に利益を増やせます。
ただ、雪だるま方式の効果を実感するためには、中長期間株を保有しておくのがおすすめです。
また、保有する株式によっては株主優待などももらえる点は株のメリットともいえるでしょう。
FXと株はどちらの方が儲かる?
FXや株を始める際に気になるのは、どちらの方が儲かるのかでしょう。
短期的に大きく利益をだしたい場合は、レバレッジが最大25倍かけられるFXです。
しかし、高レバレッジをかけるとその分損失が大きくなってしまうリスクがあります。
一方、低リスクで中長期的に利益をだしたい場合は、株です。
一概にどちらの方が儲かるのかは断言できませんが、取り組みやすさやどういった目的で始めるのかなどによって最適な方を選びましょう。
まとめ
FXと株は投資対象や利益の出し方、取引可能な時間などさまざまな点が違います。
だからこそ、それぞれ向いている人の特徴が異なります。
どちらの方が稼げるかは気になるかもしれませんが、短期的に稼ぐ場合はFX、低リスクで中長期的に稼ぐ場合は株がおすすめです。
取引ができる時間帯や投資資金などを加味して自分に合う方でお小遣い稼ぎをしてみましょう。
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